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第2回 (花゛コックより紹介)
ガール椿 の巻
(2004年)
ガール椿 are...

(L to R)
矢野雄平(G.)
立木庸平 (Vo.)
越智とも子 (B.)
采岡ヒロヤス(Dr.)



どんなバンド?と聞かれると説明に困るものの、一風変わった音楽性と詞の世界で見る人を引きずり込んでしまうバンド...が、このガール椿だ。


結成までは、Vo.の立木とG.の矢野の2人で、約8年(!)家で歌っていた。人前で何かしようというのではなく、ただ毎週家で歌うだけだったという。
初めて人前で歌ったのも、広島駅近辺の川べりで(階段のある所)人が来たら隠れてしまったとか。
とはいえ、16歳の時からバンドをやろうと言っていた念願かなって、2002年10月ガール椿を現メンバーで結成する。

曲は矢野が作り、詞は立木と矢野の2人で書いている。
彼等の歌っている言葉は耳に引っ掛かるだけでも、独特な世界なのがわかるが、中学〜高校の思春期時代の.......(どちらかというと)失敗した事や苦い思いがよみがえってくるような、または、その昔の学園ドラマやマンガで見た世界を彷佛とさせるような気分にさせる。
立木:「2人の頭の中って同じなんですよ。なので、淡々と詞は出来ていく感じ。一つのストーリーとして。」
コンセプトは『ティーンエイジ・コンプレックス』。

"放課後みんな集まる掲示板かきわけて私もその前に、徹夜で買いたラブレター伝えた純情掲示板に貼られた「わかってる...悪いのは好きになった私の方なの...」ダマサレルノハオンナノツミナンダ...."
(『心の17ビート』)

"だってもう3学期もう会えない時が来るのは知ってたんだけど、あの3年前桜の季節セーラー服についた花ビラ胸に蘇ってドア開いて風吹いて花ビラ舞ってハンドルの上掴もうとしたんだけど僕の手をすりぬけて消えた..."
(『ニュー・メモリー・バス』)

立木:「ライブに来るようでない人とか、野球しようっつって入れない人....そういう人をライブに呼びたい。」
矢野:「ここで戦争反対とかいうのは......それもウソくさいと思うんですよね。僕らに差し迫ってないって事自体は僕らの罪じゃないと思うんですよ。でも、繋がってない事はなくて、全部繋がってるんですよね。切実な問題、僕らはやっていかないといけないなと思うんですけど、その僕らの前の悶々としている事を突き詰める事によって、ちゃんとイラクまで話は続くもんだと僕は思いますけど。」
立木:「その目の前の...これから始まってるんですけど、それは今からまた....今やってる事はやってないかもしれないし。」

では、彼等の好きな&影響を受けたミュージシャンはというと;
「遠藤賢二、ジャックス、友部正人、INU、町田町蔵、じゃがたら、ニューエストモデル、ソウルフラワーユニオン、岡村靖幸、小沢健二、フリッパーズギター、面影ラッキーホール、ナンバーガール、ゆらゆら帝国、ザ・ブルーハーブ、SHINGO2、友川かずき、ゴーイングステディ.....」
と多彩で、どちらかといえば、彼等は"熱心なリスナー"でもあるミュージシャンのタイプだろう。
立木:「年代とか関係なく人間として好きになるんですよ、僕らに近いものを感じると好きになっていく...」

彼等のライブパフォーマンスは意外に激しく、叫ぶ、転がるを目のあたりにして驚く人も多い。

しかし、彼等は実は、"マックでチーズバーガーとコーラを頼むとチーズバーガーとココアが出てくる" ようなシャイな性格だったりする。最初の頃はすごくしょんぼりした感じだったとか。
それを頑張ってここまでにした。
立木&矢野:「練習してるんですよ。スタジオに楽器持っていかなくて、転げ回るのを1時間やるんですよ。2人で個人練で。」
矢野:「25、6歳で人前で演奏するのが初めてなんですよ、ステージで初めてのライブですなんて、そんなの初々しくも何ともない。わーっとやるしかないじゃないですか。」

彼等の音楽をジャンルで言うのは難しい。あえて言うならば『ガールズポップ』......。
特に音楽的なものはないから、安達哲(漫画家)みたいなバンドと言って欲しいそうだ。


過去に2回CDを販売していたが、デモ録音なので、その時々の限定販売で今は入手できないそうだが、今年の暮ぐらいには、正式な音源を作る予定。
ライブもほぼ月1のペースで行っているので、ぜひ足を運んで欲しい。




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