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第6回 
(THE MADBREAKERSより紹介)
hooch の巻
(2006年)
hooch are...

(L to R)
林 丈倫 (B.)
梅 喬哉 (Vo.&G.)
宮崎祥平 (Dr.)



バンドリレー、今回は広島から離れて福岡へ....。

福岡といえば、数々のバンドを排出してきた所として有名だ。
特に「めんたいロック」、「めんたいビート」という名称はみんな聞き覚えがあるだろう。
たとえば、サンハウス、ロッカーズ、モダンドールズ、ルースターズ、モッズ、ARB........
そして今も、そのビート感は脈々とけ継がれている熱い地域だ。

その、めんたいロックの色濃く、他と一線を画するバンドが「hooch」だ。
hoochは、2002年に高校の同級生で結成。
サンハウスやルースターズに大きな影響を受け、また、ハウリン・ウルフやロカビリー、ブルースもフェイバリットである彼らは、福岡を拠点に活動を続けている。
土地柄、ロックンロールが強いだけに、鍛えられ方も半端じゃないだろう。


ライブは、3人共スーツ姿で、クールに演奏するのかと思いきや、まるでギラギラしたナイフのようで、熱いステージを見せてくれる。
決して「みんなで楽しく」というような甘い雰囲気はなく、正直、殺されるんじゃないか、と思うぐらいの緊張感が漂う。


博多で月2、3回のライブに加えて、ツアーも勢力的にこなし、自主企画イベントも立ち上げている。
ツアーは九州から中国、関西、関東にも及び、全体のライブ本数はかなりのもので、正真正銘のライブバンドと呼ぶにふさわしい。
また、UN(大江慎也 在籍)のシークレットライブや、ストリートビーツとの共演も経験し、ビーツのOKIとSEIZIには好評を得た。

彼らの出す強烈なビートロックのサウンドもさることながら、特に耳に残るのが歌詞で、まるで映画のワンシーンを彷彿とさせるようなフレーズが並ぶ。
たとえば、どこか影のある情景や人物が浮かび上がるような...。
歌詞は梅が手がけているが、「自分の中にガッとくる言葉を常に書く」という言葉通り、それが頭の中に入り込むとしばらく抜けなくなる魅力がある。
(※梅は「仁義なき戦い」や「ゴッドファーザー」を好きな映画に挙げている)

「太陽の光はオレにはまぶしすぎるぜ 野良猫のようにはなりたかねぇけど
ねらった獲物は逃さねぇ ロマンチックな殺し屋
バラの花束片手に夢の続き見せてやるぜ」
(♪koroshiya/ 『hoochie boogie』)

現在までに3枚のCDをリリースしているが、フルアルバムを制作してのツアーも計画中だ。

彼らは、広島にも何度か来ているが、そう遠くない内にまた強烈なライブを見せてくれるだろう。
これを見て興味を持たれた方は、その時はぜひ参戦して欲しい。

hooch official site





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